日記

■2020年09月15日(Tue)  8月のアムシャ本のはなし
8月発行のアムシャ本「聖域〜zona sagrada〜」手にとってくださった方、ありがとうございました。
今更今更ですが、少し心残りがあるのでしゃべります。
入稿時にうまくいかなくて若干テンパってたこともあり、謎の矜持が働いてページ数を頑なに増やしたくなくなり、後記と奥付に裂くスペースがなくなった結果、後記を省いて奥付を裏表紙につっこむという荒技を繰り出してしまった。(結果、最終ページの下段最終行までぎっちりの本ができあがりました……)
後記、ひとことだけ言いたいことがあったのに省いてしまったことが心残り。
それは、

「僕には返る場所がある」と言ったアムロは誰よりも海の男なんじゃないか

っていうこと。

艦を家族のように愛してきた少年だった青年と、愛することと傍にいることはイコールでないシャアさんのことを書きたかった。
いろいろとこだわってきた海のテーマは、ドレシャで締めるつもりです。

聖域、脱稿した途端頭の中からも抜けていってしまって、書いたシーンとかはほとんど忘れてしまったんだけど、心残りだけ覚えてて、これは吐き出さなきゃと思っていたので、ようやく吐き出せてよかった(こんな形で……笑)
何もかも忘れているので、感想いただくと、あ、そんなシーンあったっけ……と余計にうれしいです。笑
感想くださった方、ありがとうございます。
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■2020年09月15日(Tue)  窮鼠映画観ました
水城せとなさん原作の映画、『窮鼠はチーズの夢を見る』、見てきました。
前評判を入れるのが勿体なく、見るまでミュートワードに設定していたので、先入観なしに行ってきました。
原作を知らないで行くのは少しリスクが高いのかなーと思います。
もともとせりふが少ない漫画なので、映像だとモノローグもなく、ひたすら行間を読み続ける(笑)
良いか悪いかで言うと、良かったです。寝不足でレイトショーに行ったけど、寝落ちなどはしなかった。

そして、
生尻多いな。
が、一番思ったこと。思った以上にR指定的シーンがRだった。受け攻めの概念はちゃんとしてました。

以下、ネタバレ含みます。



主演のおふたり、うまい!!
恭一と今ヶ瀬がいる!ってなった。
顔面の輪郭が原作を彷彿させて、あれはどうしてあんなそんな……顔がうまい……!!
冒頭の切り取り方もとてもよかったので、お見逃しなく。

原作とは終わり方が違っていたけど、だからと言って優しくなるわけでもなく、しんどさが増しているような。今ヶ瀬がだいぶしんどかった。原作でも今ヶ瀬はしんどいです。
恭一がだいぶクズだったけど原作でも恭一はクズいです。いや、でもね、でもね、、原作よりクズかったわ……!「仕事しろ!」って声出そうだった。仕事しろまじで。あとお前みたいな上司いたら怖いわ。お前みたいな上司……え、年齢設定……???<<ここについてはご自分でお確かめいただきたい

好きなシーンがほとんどカットされてて、そこが残念だった。原作を見てないとわからない感じの映画だったせいか、途中から「好きなシーン待ち」の姿勢になってしまったことは反省しているけれど、その「好きなシーン」が一個も来なくて、終わった瞬間「あれ?」って。
もしかして、私の記憶違いだろうか……。実際何年も読んでいないので、記憶違いというのも十二分にあり得るんですがね。
・依頼人の女性と一緒にいる今ヶ瀬を勘違いしてキレてつかみかかるシーンとか
・恭一が早漏だったけどそれはそんなもんだったかもしれない(笑)
・タクシーで10秒で別れ話する今ヶ瀬とか
・受け攻め逆転するときに「先輩はなにもしなくていいから」「俺のせいにすば」って言って騎乗位取るシーンとか
・カーテン触ってるたまきを急に押し倒してフローリングでセックスするシーンとか
・「隘路だ」ってモノローグともに歩いていく後ろ姿とか
正直かなり欲しかった〜惜しかった〜
あまりにもないので、もしかして私の思っている話と違う話のことだったろうか、と何回も不安になった(笑)

全体的に、演者さんがひたすらうまかった。イメージもかなりあってた。
おもしろかったですよ。
あと綺麗な男の裸が見放題だった。局部以外全写しでした。恭一、11081だったわ〜〜。
翌朝裸でうろつき回るのもよかった。

確実に床に焦げ痕が付いたであろう今ヶ瀬の切ない喫煙シーンを見てもらいたいなあ。
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■2020年09月13日(Sun)  素読って大事ね…
なんで一発目がこんなはなし……と思いつつ、理由は「何故かいま読んでいるから」です。

永岡清治『旧夢会津白虎隊』


「(水戸の)結城朝道寅寿ナル者アリテ(立原ノ門人ニアラズ)水藩ニ於テハ家格秩禄共ニ高ク一流ノ門地タリ、殊ニ才識絶倫風采閑雅衆望ノ期スル所ニシテ藤田輩ト伍スルヲ恥ズ」

才識絶倫ていう表現初めて見たけど、どこかで使いたくなる表現……。(どこかで使おう…)
ことに風采閑雅て見た目のことだよね?絶対会ったことないはずの人の外見を書いているときはいったいどこ情報なの?と首根っこ捕まえて聞きたくなるw


著者が会津人だからか知らんけど、史記とかに基づいた表現をしがちで、こっちの教養がなくて逐一詰まってしまう。素読って大事ね……。
「寅寿ニ属鏤(しょくる)ノ剣ヲ賜ヒ屍ヲ鴟夷ニ盛リ」とか言われてもわからんちん。と思って調べたら、これ臥薪嘗胆なんですね!はあ、無知……笑
臣下に剣を授けて自害を促し、怒り狂って埋葬もせず、古記においては江河にぶん投げている。でも、夫差(この場合の水戸徳川斉昭)は、君側の奸の伯ひ(喜偏に否)に焚きつけられて子胥を殺してる(当然のように本文をググッた)ので、これ、そこまでのニュアンスを含むのだろうか……?

ここに限らず、すぐ漢詩調になって事実が埋没してしまうの、読み手としてツライ…(^^;)

てか、水戸、楽しいな!?今まで水戸は調べたことなかったんだけど、こんなに楽しいとは……

結局この話は、水戸の結城朝道の派閥が会津戦線まで来て頑張ってくれたっていう話に落ちるんですけど(結城朝道は戊辰以前に亡くなっているので、派閥)、結城朝道寅寿の派閥のことが「寅党」と表現されてて親しみ深い。
水戸の人たちが会津戦線まで来てしかも落城まで会津にいて、その後水戸に転戦したらしいんだけど、全て初見だった。そうか……転戦できたってことは、城外にいたんだろうなあ。どのへんでドンパチ張ってたんだろうなあ。
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